昨日はジリリタ赤羽ラボにて、スラックレール開発者 高島勇夫さん(株式会社ジリリタ CEO)直伝でスラックレールの使い方を伝授していただきました。
きっかけは、3月24日に開催された関口さん主催の「凸凹会議療育トーク ー 才能が開花するために今できること ー」に参加したときに、「発達障害の子は体幹が弱い。スラックレールも体幹の発達に良い。」という話しがでてきたことでした。
この製品いいかもしれないと思い、子供のためにもなるかなと思って買いました。
自分もスラックレールにのって、ふみふみすると、首のつまりが楽になる実感がありました。
私はPC作業も多いのもあるのか、首が前にでてしまうクセが染みついています。
ついつい、首コリから首をぐるぐる回したくなるのですが、スラックレールにのって軽くジョギングのように足踏みすると首がすっと楽になります。
そして、昨日!
開発者の高島さんから直接スラックレールの使い方を聞くことができました。
まるで幼い頃の秘密基地みたいな、ジリリタ赤羽ラボ。
まずは「スラックライン」という、細いベルトをあるく体験から始まりました。
いわゆる「サーカスの綱渡り」のような感じで、ピンと張ったベルトの上を歩きます。
当然、みんなグラグラして、まともに歩くことができません。
ここで高島社長、ベルトの上をすいすい歩き、ジャンプしたりを披露。
体幹が覚醒している状態というものを見せつけてくれました。
ここからスラックレールの使い方の直伝会。
■ スラックレールの基本の使い方
1 背筋はまっすぐ
2 目線は前に
3 手と肘は肩より上にあげ、力まずにバランスを取る
4 へその下に力を入れる
5 膝は少し曲げて上下の動きに対応する
1. 背筋はまっすぐ
この当たり前がなかなかできない。というか忘れてしまうというか。
体幹覚醒は、マインドフルネスに少し似ているのではないかと思った。
脊椎と骨盤・頭部の動的アウェアネスという感じでかんがえてみると良いかもしれない。
2. 目線は前に
「目線は前に」がいままであまり意識できていなかった。
目線を正面におくと、頭から脊椎がすっと整う感覚がかんじられる。
自然なS字弯曲の脊椎の上に、重い頭が収まる感じ。
逆に、目線を下向きにしたりすると脊椎と頭のバランスが崩れ、頭の重さを首の後の筋肉ががんばって保持する感じ。
橋本敬三も一人操体(操体の体操)の前屈から戻るときに、「まず目線から」と残していることを思いだした。
重い頭の位置に注意を払って、楽に深い呼吸ができる位置をさがしてみる。
3. 手と肘は肩より上にあげ、 力まずにバランスを取る
平均台を歩くときは、よく腕をまっすぐ左右にのばしてバランスをとるイメージがありましたが、肘を肩より上にあげることによって、上肢帯の筋肉ではなくて、体幹の筋肉を使うようになる。
4. へその下に力を入れる
胸部は肋骨でおおわれているが、腹部は骨で覆われていない。
ヘソ下に力を入れることで腹圧をたかめ、脊柱の安定性が保て、また下半身から上半身へと力も伝えやすくなる。
5. 膝は少し曲げて 上下の動きに対応する
膝と股関節をほんの少しだけ抜き、サスペンションのように使う
■ スラックレールは座るときにも
スラックレールは踏む使い方ばかり注目していましたが、座る時にお尻の下に敷くと姿勢が良くなって疲れないとのこと。スラックレール コンパクトを2本揃えて坐骨の下にいれて座ってみた。
これは驚いた。
普通のクッションだと「沈むだけ沈んで底に達したところに座っている」感じなんだけど、スラックレールの上に座ると骨盤の浮遊感がでる。これはスラックレールの素材であるNBR(発泡ゴム)の絶妙な弾力性によるものだろう。
坐骨結節から下に沈み込む力(作用)とスラックレールからの反発力(反作用)が坐骨結節の下で釣り合い、骨盤が力まずに整った状態をもたらす。
「坐骨で座る」という感覚が簡単に得られるので、マインドフルネス瞑想や禅にも抜群に相性良いと思う。
多動傾向がある子供も、スラックレールの上に座らせると長い時間座れるようになるという。
確かに、効果ありそうだ。
■ 体幹覚醒は継続的なプロセス
スラックレールを使うと、体幹軸が整う感覚が簡単に得られます。
これを高島さんは「はいる」と表現していました。「今、はいったね」とか。
そして、この感覚は容易に「抜ける」
マインドフルネスにおける呼吸や感覚への気づきと同じように、体幹覚醒は深部感覚に気づいた状態なのだろう。
スラックレールを日常に取り込み、ちょっとしたスキマ時間に踏んだり、椅子の下に敷いたりして使うことで、体幹を育てていくんだとわかりました。
■ 世界に広まってほしい
「スラックレールは 私の想像を遥かに超える素晴らしいプロダクツでした」
高島さんのスラックレールに込めた信念の結晶のような製品。
スラックレールの前身となった初期の開発品(似たような形で、素材の弾力性などが違う)もみせてもらいました。
ぱっと見似ているんだけど、さわった感じが全然違う。
スラックレールの肌触り、質感、そして計算され尽くされたデザインや弾力性。これは絶え間い高島さんの試行錯誤の末にたどり着いた奇跡なんだと思った。
「赤羽のキセキ」として、世界に広まってほしい。
関口さん、今回も素敵なご縁をありがとうございました。
高島さん、スラックレールの直伝会をありがとうございました。