指圧– category –
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触れる心が痛みを変える――エビデンスが語る「意図」の力
■“触れる側”のマインドフルネスが “触れられる側”の痛みをどう変えるか 私たちが施術の場で手を置く瞬間、受け手の身体では想像以上に複雑な生理学的ドラマが進行しています。例えば皮膚表面の圧受容器が刺激されると、脊髄から視床を経て体性感覚野へ... -
圧の呼吸
私が日々指圧をするのに大切にしているのは「圧の呼吸」です。 圧の呼吸は、丹田をイメージして、その膨らむ光やエネルギーが指に伝わるとか、そういうものではありません。 単に「自分自身の呼吸に気づく」だけです。 私たちの思考回路は、何か作業を行う... -
施術が終わって、ふと気づくと呼吸がすごく楽になっている。
扉のオブジェがゆらゆら揺れて、まるで「行ってらっしゃい」と背中を優しく押してくれているみたい。 紡指圧にある花や実の小さな世界は、施術の「母ごころ」と重なって、あなたの心の中にある光を静かに灯してくれます。 ほっとした気持ちで外に出た瞬間... -
捨肯の心、祝福の気功と指圧療法
第一章 捨肯 ― 心の枠をほどくこと 「捨肯(しゃこう)」とは、まるで深い森の静寂に一枚の落ち葉がゆっくりと舞い落ちるように、自らの正しさという硬くて重い殻をそっと手放すことである。私たちは生きていく中で、多くのことを正しいと信じ込み、それ... -
指圧の心、母ごころ
指圧の心、母ごころとは、 まるで静かな音楽のようだ。 その手がそっと身体にふれるとき、 そこにはいつも慈しみと愛が流れている。 強引に治そうとするのではなく、 身体の声に耳を傾け、 ありのままを受け止め、 ただ優しく寄り添ってゆく。 その母ごこ... -
慢性疼痛への指圧アプローチとセロトニンの役割
【】 慢性疼痛は3か月以上続く痛みを指し、日常生活の質(QOL)を著しく低下させる要因となります(1)。痛みというと局所的な問題に注目しがちですが、近年は脳や神経系の可塑性が痛みの長期化に深く関わっていると考えられており、中でも下行性疼痛抑制系の... -
十牛図から考える指圧修練
私たちの治療室では、指圧を単なる技術や施術として捉えるのではなく、「人と人がつながり、共に癒される道」として大切にしています。その道筋を深く理解するために、私たちは古来より禅の世界で語り継がれる「十牛図」の物語を参考にしました。 十牛図は... -
指圧の復権
日本は良いものをもっているのに、多くの日本人はそれに気づいていません。 例えば、日本には禅という素晴らしい文化がありますが、欧米のマインドフルネスを経由して、逆輸入される形で禅の価値が再評価されています。 私は、それを指圧でおこない、日本...
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