【報告】10月6日・指圧セミナー『押圧操作の基本(反作用圧法)』

指圧セミナー『押圧操作の基本(反作用圧法)+ ボディスキャン瞑想体験講座』を令和元年10月6日に開催いたしました。

内容は9月15日と同じ「押圧操作の基本(反作用圧法)」です。反作用圧法は純粋な指圧ですが、体重を指先に集める押し方ではなく、足関節・膝関節・股関節・殿部〜脊柱起立筋〜肘関節にかけて各関節の伸展を連動させ押圧します。意識の使い方として「反作用」を用います。

セミナー開始前に『ボディスキャン瞑想体験講座』を開催しました。手技療法との併用で相乗効果が期待できる他、施術者自身の感覚を感じる力を高め、より深い集中した状態で施術を行なう訓練ともなります。(セラピューティック・マインドフルネス)

今回のセミナーは申込みが枠一杯となり、キャンセル待ちとなってしまいました。この基礎セミナーは定期的に行なっていきたいと考えています。

【終了】【10月】指圧セミナー 6日『押圧操作の基本(反作用圧法)』/20日 応用編『前頚部の筋と横臥位の反作用圧法について』

アンケート結果スライド

アンケート結果

セミナー後より押し方、考え方に変化はありましたか?

変化有り 4(50%)
考え方、押し方ともにやや変化あり 4(50%)
考え方には少し変化あり、押し方はあまり変化なし 0(0%)
変化なし 0(0%)

セミナーの時間について

短い 0(0%)
やや短い 0(0%)
ちょうどいい 7(88%)
やや長い 1(13%)
長い 0(0%)

内容は理解できましたでしょうか

理解できた 6(75%)
やや理解できた 2(25%)
どちらでもない 0(0%)
あまり理解できなかった 0(0%)
理解できなかった 0(0%)

全体的な満足度についてお聞かせ下さい

とても満足 7(88%)
満足 1(13%)
普通 0(0%)
やや不満足 0(0%)
不満足 0(0%)

役にたったこと、ためになったことなどお聞かせ下さい

例えばコリをほぐすについても、コリをつぶす/強押しするのではなく、解剖学で学んだことがここに生きて こういう押し方があるのか、と感動しました

はい。指圧を含めた手技療法のターゲットとなる組織は、筋肉だけではないです。表皮・真皮・皮下組織・筋膜、そして筋肉。また動脈・静脈・リンパ管、神経、骨膜や骨、関節包や靱帯、腱など。すべてターゲットとすることができます。解剖の勉強を重ねて人体のレイヤー構造を理解した上で、触れ方、力が抜けた状態での圧の掛け方などが大切になると思っています。

指圧を学び始めて日が間もないこともあり、”決まった場所を決まった回数押す”だけで精一杯。どこか違う、これではない、でもどうしたらいいのか?の連続でした。

なにかの技能を修得するのにあたり、「型」というのは、とても大切です。「型」は山を登るための道のようなものだと思っています。道があるから、進歩や、何かが足りないという感覚もわかってくるのだと思います。基本を大切にしつつ、理論で分析できる部分は理論化して、効率良く修練を重ねていくと、きっと上達も早くなるのではないかと思い、お伝えしています。

大変盛沢山でしたが、具体的かつ印象に残る伝授法だったと感じています。

軟式テニスのボールを使った具体的な指づくり、押圧方法の丁寧な解説にご指導をいただき、なかでも”こたつ押し”や ドアをノックして開けてくれるのを待つ等 たとえが秀逸で 嫌でも(!?)記憶に残るようなセミナーに先生の熱い想いが伝わってくるようで 小さなことでめげやすい自分でも”よし、努力”だ!と積極的に今後とも取り組めるタネをいただいた感じです。

10名という人数も適当でしたが、鈍くすぐ自己不信に陥りがちな私にはもう少し先生のご指導を受ける時間が長くあれば と欲張りに感じました。

はい。テニスボールを使った指づくりを含めて、3種の指づくり、ぜひ毎日行ってください!きっと効果がでてくるはずです。

非言語的な指圧という技術を理論化しつつ、適切なメタファーで例えると、「あ、そういうことか」となりやすいと思っています。

はい。もっとアドバイスしたり、押したり押されたりしたいのですが、時間があっという間にたってしまいます。ぜひまたご参加ください。

セミナー後の 先生のお話しには指圧道、最終的には人間性なのだ、と感じました。人生無駄なことは何一つないし、チャレンジ的な一見ありがたくない出来事でも、それとの対峙することで その後がひらけるものだ、とあらためて感じました。ひたむきにひたすらに取り組まれておいでのお姿に 目指す頂上はこちらですよと見せていただいたようでもあり そんなところも参加できて本当によかったと感謝しております。

その時にお話した内容とかぶると思いますが、出会った治療法は「縁」だと思っています。私はたまたま指圧と出会いました。私が好きな「指圧」で、心身に不調をきたしている方々の健康に貢献できることは嬉しいことですし、同じ「指圧」という道を進む方々に、私が学んできたことお伝えして、その方々のお役に立てることは、この上ない喜びです。

ほかの参加者の皆さんがとても真剣で、よい雰囲気であっという間でした。

引きの指圧 についての解説と実技がとても参考になりました。

志の高い方々に参加いただいて、私もとても嬉しくおもいます。どうしても「押す」ほうばっかりに意識が行きがちですが、「触れ方」そして「引き方」もとても大切であると思います。そしてその引き方が効率の良いリリースをもたらします。

今回の参加で、手首を締めた時に手掌が吸い付てゆく感覚が、ようやく実感できました。(前回は、手首の遊びを取るための肘の動かし方に意識がいってしまい、手掌の吸い付き感までは実感する余裕がありませんでした・・・)

それは良かったです!一度感覚を実感できますと、次から容易になります。手指は吸い付きつつ、手掌部は(労宮を凹ませ)指が2本入るくらいの隙間をつくるのがポイントです。

今までは学校の授業を自分なりに解釈した体重移動や手の筋力に頼った圧を行なっていました。今回のセミナーで基本となる注意点を詳しく学ぶことが出来たため、身体への触れ方や相手との位置取りに変化が生まれそうです。

体重移動を上手く使うと、少ないエネルギーでしっかりと圧を入れられるようになりますし、どのような場合でも、手の筋力は最終的に必要です。ですが、手の筋力に頼った圧ですと、発展性が限られてしまうように思えます。大地(地面)からの反力をうまく使えるようになるのが理想であると思っています。

反作用圧法を習得できれば、より色んな患者様に対応が可能になると思いました。

はい。まさにその通りだと思います。

圧のコントロールを失った施術では、生体に損傷を与えてしまう可能性が高くなります。反作用を用いて押圧するには、地面としかっりと接地した上で、足先から膝関節、股関節、殿部~脊柱起立筋~広背筋~肘~母指と各関節の少しの伸展を積み重ねて力を伝導します。その上で母指からの反作用を体幹部から床へと伝えることで浸透する圧になります。

下半身の筋力が必要なので、スクワットが推奨です!

体重で押すことしか知らなかったため、反作用の力を用いるメリットや方法を教えて頂き、とても参考にになりました。

何かの技術について、方式Aと方式Bがある場合、どちらが絶対ということは無いと思ってます。体重を指に載せる場合でも、細心の注意をはらって、載せ加減を調整します。
もうひとつの理論を知り、それを実践することで、その2つの方式が融合できるのかなと思ってます。

体重もうまく使いつつ、反作用を活かす。高い精度と省エネが両立できるのではないかなと思います。

優しく、深い圧、反作用押しが私の求めてる指圧です。少人数なので、ゆっくり考えながら、じっくり指圧が出来て、分からない事がすぐ聞けるのがありがたい。

そのように言っていただいて、本当に嬉しいです。

私も日々勉強です。参加していただいている皆様、これから出会っていく患者様お客様に良い施術を提供するために、知識の習得、技術の修練、そしてフラットにいろいろ共有できるような雰囲気にしていけたらいいなと思ってます。

今回のセミナーも勉強になりました。ありがとうございました。

施術前の指づくりもやはり大切な事だとわかりましたし、実技の授業でもっと教わりたいと思ったところを

教えていただくことが出来ました。

一弘先生の指圧はどこをこうするではなくて、身体全部で覚えることだと思いましたのでこれから数多く練習していきたいと思います。

基本の基礎が一番大切だと思っています。指づくりなども地味ですが、続けることできっと施術がまったく違ってくるはずです。垂直に押すというシンプルな技のなかには、足先から指先まで注意すべき点が多数あります。基本という木の幹がしっかりすれば、枝葉に実を沢山つけられると思います。

取り入れて欲しい内容、分かりにくい点などなどお聞かせ下さい

メモを書き取るのが人より遅く、文字より絵でイメージを捉えることができればと、可能であれば先生の押圧している姿と自分の姿を動画で比較できれば と思いました。

圧を抜く際、弛緩させるのがどうもわざとらしくなっている感じが抜けずにいますが、日々の積み重ねかなと思いつつ、フォローアップセミナーがあればうれしいです。

動画で撮影して、解析などもできたらいいなと私も思っています。いまでしたらほぼ全ての人が動画撮影可能なスマートフォンなども持っていることですし、今後もっと映像なども活用していけたらと思います。

また、フォローアップセミナーという形で、新しい評価法や技術なども取り入れ、研究を重ねていけたらと思っています。貴重なご意見、まことにありがとうございます。

腹部指圧について、ぜひお願いします。

はい!腹部指圧。

私も、ぜひやりたいと思っています。

しっかりとした資料を作成し、実際の施術とともに、基礎医学としても役立つ講習会にしたいと案を練っています。

一連の操作を、分解しながら、かつ段階的に実技演習の時間を入れていただけるので、理解しやすいです。自分は、先生のおっしゃるように、幹の太い、しっかりと根を張った指圧を身につけたいので、基本動作の時間はすごくありがたいです。頭で理解したことを、体の動きにつなげてゆくのは、地道な反復練習とイメージトレーニングしかないと考えていますので、今後も、こうした基本のセミナーを続けていただけるとありがたいです。ありがとうございました。【追伸】早朝勤務のため、セミナー後の歓談に参加できず・・・申し訳ありません・・・。

はい。今回のような基本講座は今後も続けていきたいと考えています。

そうなんですよね。押圧理論の説明を頭で理解しても、なかなかそれを体の動きとして真に自分のものにするのは少し時間がかかると思います。一歩一歩進んでいくしかないですが、理論と練習方法を知り、意識がしっかりと前を向いていれば、修得も早いと思います。

先生のお手本を受ける回数がもう少しあると良かったと思います。受け手として触れ方や圧の変化をしっかり感じることが出来れば、理解が進むのではないかと思いました。

そうですね。次回からもっと意図的に皆さんを押す時間を増やしていこうと思います。貴重なご意見、ありがとうございます。

時間の都合がありましたが、機会が有りましたら、ベッドを使用しての施術方法も習いたいです。

ベットの場合でも、同じ理論にて押圧可能です。終始後ろ重心で、抗重力筋群を利用した各関節の伸展を積み重ねて、腕から肘、指に圧を伝導させていきます。

治療室に1台ベットがあるので、次回講習するときは、ベットでの押圧の仕方もできたらいいなと思います。

ベッド上での方法や側臥位などでも方法も教えて頂けるととても嬉しいです。

側臥位、特に背中に関して、反作用をつかって伸び上がるような動きを加圧に用いることはできなくなってきます。反作用の力をどこかで受け止めてあげるから、逆向きの「作用」しての圧になります。側臥位の場合、背中を押圧する際の反作用を受け止めるのは、押し方の大腿内側になります。大腿内側にほんの軽く肘を接し、前腕の角度を圧を入れたい方向と平行の角度にします。すると、伏臥位と同じ身体の動きで圧を入れられるようになります。少し難しいのでステップアップセミナーとしてまた扱いたいと思います。

先生の治療室は素晴らしいのですが、地理的に遠いので、シビックセンターとかでも開催があると嬉しいです。

たしかに、シビックセンターでできたら、もっと皆さん参加しやすいですよね。そこまでなかなか手が回ってこなかったのですが、再考し、一度やってみたいです。

内容は充分過ぎるほどでした。

姿勢をチェックするために確認できるくらいの鏡があるといいな、と思いました。

嬉しいお言葉、ありがとうございます。

そうですよね。鏡あるといいですよね。

壁に取り付けるタイプと、移動できる自立式のタイプと2タイプ考えてみます。

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