【報告】10月20日・指圧セミナー『横臥位の反作用圧法/上肢の筋膜ライン』

令和元年10月20日に指圧セミナー『横臥位の反作用圧法/上肢の筋膜ライン』を開催いたしました。

横臥位で受け方の姿勢を揺らさずにしっかりと浸透する圧をいれることは、難しいことと思います。手指の使い方、支えなどの基本の基礎について理解した上でないと話が進められないので、今回は参加者を限定させていただきました。正しく理解し、練習を重ねることで、必ずできるようになるはずです。解剖の理解、そして技術の修練と、日々の積み重ねが大切です。

横臥位の反作用圧法

1. 前頚部(左)

頸部の角度調整法
  • 下側の足(右下肢)の膝関節・股関節をやや屈曲位にする。
  • 「首の角度を調節します」と声掛けをして、左手の手掌を<受け方>の下顎に沿え、左前腕は<受け方>の鎖骨に沿わせる。右手の手掌は後頭部をそっと支える。
  • 腕の力で首の角度を調節するのではなく、術者の骨盤を後方へスライドさせることにより、前腕で<受け方>の鎖骨から後ろに引く。体幹とともに頸部の角度を広げる。

※ このとき、右下肢がまっすぐになっている場合だと、体幹と首の角度を調整したときに、<受け方>の腰椎に捻りが加わり、窮屈さ、もしくは不快を与えてしまうので注意

前頚部押圧の仕方
  • 膝を接地する部位は、<受け方>の腸骨稜のラインよりほんの少し仙骨に入ったあたりが良い(上後腸骨棘あたりが目安)
  • 始めから<受け方>の前頚部を向いて、体幹をまたぐと、押しての腰椎に捻りが加わってしまい、姿勢が窮屈になる。よって、まずは<受け方>の頸部のほうを向かずに、まっすぐ前を向きかぶる。その後、骨盤より体幹を開く。すると腰椎の捻りが加わらない状態で、<受け方>の前頚部に対することができる。
  • 前腕の角度が重要。上腕と前腕の角度は気功のように大きなボールを抱えるような角度にすると良い。すると、前頚部も伏臥位の肩甲下部と同様に腰の動きで押圧ができる
  • 気管と総頚動脈の間を取る。そのまま押すと皮膚がつっぱって<受け方>が苦しくなるので、2横指ほど外側に母指を触れ、皮膚のみを内側にたぐり寄せ、気管の脇に近づくとともに、母指を立てる。すると総頚動脈がぷりっと外に避けてくれて、気管の脇の舌骨下筋群にアクセスすることができる。
    • 頚動脈洞反射を狙い、頚動脈洞を母指腹でつぶさない。

頤下部・頸部深層の筋(前頚部指圧は舌骨下筋群を狙えるようになると効果的です。ただし難しいので解剖学的理解に加えて、修練が必要です。)

2. 側頚部(左)

<受け方> の顔は床面に対して水平にする。右下肢もまっすぐにする。

  • 1点目、乳様突起直下はやや頭の中心に向かって圧をかける(やや突き上げ気味に)
  • 2,3点目は真下
  • 4点目はやや胸郭の方へむかって

【狙える筋】 胸鎖乳突筋、斜角筋群、肩甲挙筋起始部など

3. 延髄部(上項線下部も)

  • 上項線下部もしっかりととると良い
  • 上項線下部を押しながらたどっていくと、項窩(ボンノクボ)も自然にみつかる。
  • 項窩はやや指先を使い、受け手の眉間の方向に向かいしっかりめに圧をかける

項窩(延髄部)周辺の筋群。肩こりや筋緊張性頭痛には項窩とともに上項線下部にある大後頭直筋・小後頭直筋、上頭斜筋・下頭斜筋もターゲットにすると効果的です。

4. 後頸部

  • 1点目はやや頭の中心に向かって圧をかける
  • 4点目は側頚部4点目の隣にくる

側頸部と後頸部の圧点です。側頚部4点目と後頸部4点目は隣接する部位にきます。側頸部、後頸部ともに1点目は頭蓋(脳)の方向に圧をいれます。(環椎後頭関節をほんの少し広げるようなイメージで)また、側頸部、後頸部ともに4点目は胸郭の方向に圧をいれます。

5. 肩甲上部

  • 可能なら皮膚の上直接押す
  • 中指を受け手の棘突起に沿わせ、母指は肩甲挙筋をとらえる
  • 四指の引き寄せ操作により、手首の遊びをとり、四指を密着させる
  • 反作用圧にて押圧する(四指に圧力が行かないので、深部まで浸透するが、重くない圧となる)

横臥位(側臥位)よりみた肩甲上部周辺の筋肉です。メインのターゲット筋は肩甲挙筋ですが、解剖をしっかり理解して、その他の筋肉も効率良く狙えるようになってください。

6. 肩甲間部

膝を開いて正座をする。圧点は両の膝の間。足の爪先は立てると骨盤の動きを使え、より圧をしっかり入れやすくなる。

<通常圧法>
  • 四指を上手く使い、受け手の体幹が揺れないように修練する
  • 受け手の肩を後ろに引いて、押しやすい角度にするのではなく、そのままの角度で修練してみる(妊婦や高齢者を想定)
  • 受け手の背中が布団に対して垂直に近いくらいの角度でも、受け手の体幹が揺れないでしっかりと圧が入るようにする
  • ポイントは四指の支え。母指圧とともに四指圧も押すのではなく、四指は引き寄せるようにして支える。
  • おじきで押すのではなく、腰椎を中心とした背中の伸展に少しの肘の伸展を重ねる。
<流動圧法>
  • 1,2,3点目は片側の右手、4,5,(6)点目は足側の左手を主に使う。
  • 指圧の流動圧法とあん摩の母指揉捏は似て非なるもの。
  • (1,2,3点目)右母指を受け手の皮膚に触れ、皮膚のみを足側にずらす(皮膚操作)
  • 直圧で押圧する
  • ほんの少し圧を抜きながら、右母指を受け手の片側に滑らせる。(引きの指圧と組み合わせると効果的)

7. 肩甲下部

  • 前腕の角度が圧の方向をおおまかに決める。
  • 両の肩を平行に保ち、骨盤を後ろにスライドさせることにより、股関節・膝関節を屈曲させていく。
  • 前腕の角度が圧の方向と平行になった位置が、押圧に適する姿勢。
  • 圧は右母指9〜10、左母指1〜0、四指は左右ともに均等に支え圧を成立させる
  • 右肘は右大腿内側にすこし触れると、押圧時の反作用を大腿内側で受け止めることができ、安定する(決して大腿の内転により加圧するのではない)

技術は基本の基礎を大切に。知識は解剖生理を大切に。

上肢の筋膜ライン(Anatomy Trainsより)

1. Superficial Front Arm Line

Superficial Front Arm Line (SFAL:浅前腕線)

Superficial Front Arm Line (SFAL:浅前腕線) は、前面では大胸筋、後面では広背筋より起こります。上腕の屈筋群と伸筋群の間には、筋間中隔と呼ばれる筋膜性の隔壁が存在し、大胸筋の筋束は内側上腕筋間中隔の前面を、広背筋の筋束は内側上腕筋間中隔の後面を覆うように走行し、上腕骨に付着しています。

筋間中隔は上腕屈筋群(上腕二頭筋・上腕筋)と上腕伸筋群(上腕三頭筋)の間に存在します。上肢や下肢では屈筋や伸筋といった協同で働く筋群が筋膜のコンパートメント(区画)により仕切られています。筋膜(Fascia)は密性結合組織でできた上部な膜です。筋の張力は腱により直接骨に作用する他、筋膜により骨以外の軟部組織も物理的エネルギーを伝えることができます。

筋間中隔は上腕の屈筋群(上腕二頭筋・上腕筋)と伸筋群(上腕三頭筋・肘筋)との間に存在する筋膜が重なり厚くなった部分です。上肢や下肢では協同して作用する筋群が筋間中隔によるコンパートメントで仕切られています。筋間中隔は筋膜(Fascia)が重なり厚くなった部分です。筋肉が収縮する力は腱により直接骨の動きに作用する外、筋膜により骨以外の軟部組織に対しても直接運動エネルギーが伝わるようにできています。筋肉は筋膜によって機能的に連結しているのがAnatomy Trainsの考え方です。指圧の施術対象を筋肉だけで考えるのはもったいないです。解剖学をしっかり理解し、筋膜に対するアプローチも明確にできるようになってください。

内側上腕筋間中隔は大胸筋と広背筋に挟まれます

これら大胸筋と広背筋の筋膜は、上腕骨内側縁より内側上腕筋間中隔へと繋がりを持ち、上腕骨の内側上顆へと向かいます。内側上顆からは前腕浅層の屈筋群(円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋・尺側手根伸筋・浅指屈筋)へと続き、手根管を通過して、各指の掌側面へと繋がっていきます。

また、内側上顆から起始しない深指屈筋や長母指屈筋もSuperficial Front Arm Lineに属します。

パソコンのキー入力などで指を細かく断続的に動かすときには、Superficial Front Arm Lineに負担がかかります。前腕屈筋群に張りが見られるような場合には、内側上腕筋間中隔の可動性を良くしたり、大胸筋や広背筋のリリースが効果的です。

浪越式指圧の腋窩部は、外側に流動圧法をかけるのが特徴ですが、これは内側上腕筋間中隔の可動性を良くする効果も期待できます。

2. Deep Front Arm Line (DFAL:深前腕線)

Deep Front Arm Line (DFAL:深前腕線)

Deep Front Arm Line (DFAL:深前腕線) は、第3〜第5肋骨前面の小胸筋より始まります。鎖骨胸筋筋膜は大胸筋の深層で小胸筋と鎖骨下筋、またこれらの部位の神経や血管、リンパ管なども覆い鎖骨から腋窩へと続く筋膜です。

烏口突起周辺の構造

小胸筋は肩甲骨の烏口突起に停止しています。ここから上腕二頭筋の短頭と烏口腕筋に2つの筋が起始しています。

Deep Front Arm Lineは烏口突起を通った後,上腕二頭筋より橈骨粗面に行き、橈骨の骨膜前縁、橈骨茎状突起、外側手根側副靭帯、舟状骨・大菱形骨より母指球筋、母指の外側部へと連絡します。

小胸筋より上腕二頭筋への筋膜ラインが発揮されるのは、上肢を水平位以上に挙上した時で、とくに何かにぶら下がるなどの動きのときに Deep Front Arm Lineは強く作用いたします。

また、両腕が下垂位にあるときは、上腕二頭筋から伝わる張力のラインは、烏口鎖骨靭帯を通り、鎖骨の外側部から僧帽筋の前縁へ伝わります。また僧帽筋の上部線維は三角筋前部線維とも協力筋の関係にありますので、上肢を下垂したときの張力は僧帽筋を伝わり、後頭部へと伝わることがわかります。

3. Superficial Back Arm Line (SBAL:浅後腕線)

Superficial Back Arm Line (SBAL:浅後腕線)

Superficial Back Arm Line (SBAL:浅後腕線)

Superficial Back Arm Line (SBAL:浅後腕線) は、僧帽筋の幅広い起始部(後頭骨縁〜項靭帯〜胸椎棘突起)から起始して、肩甲棘, 肩峰, 鎖骨外側1/3へと向かいます。この部位は僧帽筋の停止部であると同時に、三角筋の起始部となっています。つまり僧帽筋上部線維と三角筋前部線維、僧帽筋中部線維と三角筋中部線維、僧帽筋下部線維と三角筋後部線維はそれぞれ協力筋として筋付着部位を安定化させることで、同時に働く場合が多いです。

つまり、僧帽筋上部線維が張っている人の場合は、三角筋前部線維も触れてみると、多くの場合で張りが認められます。同様に僧帽筋中部線維に張りが見られる場合は、多くの場合三角筋中部線維にも張りがみられ、僧帽筋下部線維に張りが見られる場合は、三角筋後部線維も張っている場合が多いです。

そして、僧帽筋 → 三角筋から繋がる筋膜としては、三角筋粗面 → 外側上腕筋間中隔 → 上腕骨外側上顆 → 総指伸筋(前腕伸筋群) → 各指の背側面へと達します。

日常生活において、ひとつの筋が単独で作用を発揮するということはほとんどありません。このように筋・筋膜の繋がりを中心として、機能単位で協同して作用を引き起こします。

張っていて固く盛りあがっている場所に集中してアプローチしても、なかなか緩まないこともよく有ります。このような場合はアナトミートレインのような筋・筋膜の繋がりを考え、引っ張り合いをしている他の筋肉にもアプローチすると良いです。

※ 原図では肩峰より三角筋のラインは1ラインですが、僧帽筋と三角筋の相互関係をより表現したいために、3ラインに改変してあります。

4. Deep Back Arm Line (DBAL:深後腕線)

Deep Back Arm Line (DBAL:深後腕線)

Deep Back Arm Line (DBAL:深後腕線)は、2つの分岐線があります。ひとつは、外側頭直筋・肩甲挙筋から始まり、棘上筋を経て上腕骨頭に達する線で、もう一つは菱形筋より始まり、棘下筋, 小円筋を経て上腕骨頭に達する線です。

上腕骨頭からは上腕三頭筋 → 肘頭 → 尺骨の骨膜 → 尺骨茎状突起 → 内側手根側副靭帯 → 三角骨, 有鉤骨 → 小指球筋 → 小指外側部へと続いていきます。

Deep Back Arm Lineは、棘上筋, 棘下筋, 小円筋と3つの回旋筋腱板(ローテーターカフ)が含まれます。上腕骨頭を安定化させつつ、上肢を伸展させるような動きを行なうときに、このラインが働きます。たとえばテニスのバックハンドではDBALがとても重要となるでしょう。

腕は肩関節からでなく、肩甲骨の動きから意識して使えるようになると、身体操作に幅と深みがでます。

 終わりに

筋は単独で働くことはほとんどなく、協同して働きます。腕の線などのように1本の線のなかでひっぱりあったり、脊柱を中心に左右でひっぱりあったり。

押し方は基本の基礎を大切に。そして解剖生理を大切に。きっと、それが一番近道だと思っています。

  • セミナー内容スライド

アンケート結果

横臥位の反作用圧法について、内容は理解できましたでしょうか

理解できた 3(25%)
やや理解できた 1(75%)
どちらでもない 0(0%)
あまり理解できなかった 0(0%)0(0%)
理解できなかった 0(0%)

「受け方が楽な姿勢・角度のまま、しっかりと圧を入れる」というのをひとつのコンセプトとして講習をいたしましたが、実際にできましたでしょうか

できた 0(0%)
ややできた 4(100%)
どちらでもない 0(0%)
あまりできなかった 0(0%)
できなかった 0(0%)

『上肢の筋膜ライン』の内容について、有用性はどれほどありそうでしょうか

とても有用 4(100%)
有用 0(0%)
普通 0(0%)
有用でない 0(0%)
まったく有用でない 0(0%)

全体的な満足度についてお聞かせ下さい

とても満足 4(100%)
満足 0(0%)
普通 0(0%)
やや不満足 0(0%)
不満足 0(0%)

役にたったこと、ためになったことなどお聞かせ下さい

授業では教わらない、前頸部への新たなアプローチ法と、その効果を理解できた事。 横臥位における、四肢の使い方の重要性を理解できた事。 筋膜ラインや、横臥位において、基本指圧以外の応用法を経験できた事。

セミナーでおこなったように、前頚部において、総頚動脈と気管の間に圧をいれる場合、例外的に母指IPを屈曲させて指尖で押圧します。鈴木林三先生がご健在だったころは、授業でもやっていました。すこし難しいですが、効果的な部位です。ひとつは椎骨の前面にアプローチできる部位であること。もう一つは舌骨周りの筋群を調整できることです。

また、迷走神経幹が走行していることも生理学的な反射効果としていろいろ考えられるかもしれません。迷走神経幹を直接刺激することで、迷走神経の働きを調整できるかと言えば、不確かですが、舌咽神経や迷走神経の内臓求心性神経を介して脳幹を経由した反射機序は十分に考えられます。確実に効果が現われるのは頚動脈洞反射ですが、この反射をつかって血圧を下げようとは考えない方がいいです。あくまで一時的な反射に過ぎないので。むしろ指尖部を使い総頚動脈の内側に圧点をとることは、頚動脈洞反射を引き起こさないための技術であることを理解してください。

前傾部の押圧動作がスムーズにアプローチできるようになった。また、anatomy trainでの凝りの原因の1つに、反対側の対面する箇所も関係し合っている事は、勉強になりました。

帆船ではマストや帆を固定するのに前後・左右からロープで引っ張ってます。人体も脊柱を中心とした支柱を立てて姿勢を維持するのに同じ仕組みであると考えるとわかりやすいと思います。筋肉は骨に付着しています。どこかの筋が短縮します。筋がひとつだけ短縮すると、骨がずれてしまいます。脊柱からみれば前後・左右で。上肢や下肢などでしたら同側のライン内で、筋同士の綱引きが始まります。

筋は単独で働くことはほとんどなく、機能単位で連動して働きます。また姿勢を維持して張力を発揮するために、反対側も協同して働きます。そのような働きを理解して、表面に現われている自覚的・他覚的症状はもちろん、関連する部位も調整することが大切だと思います。

前回同様、今回も大変勉強になり、少人数で行き届いたご指導ありがとうございました。特に頸部の押圧については、分かりにくい部位であるにもかかわらず、大変分かりやすく理解が進みました。実戦で使える技の修得が出来ることは、長い目で見ても大変有意義に思います。引き続きどうぞよろしくお願い致します。。

理論を理解することで技術の修得も早くすることが可能であると考えています。ですが、そのためにはひとつひとつの積み重ねが大切だと思います。私もがんばりますので、皆さんもがんばってください。

頸部の指圧方法や重要性がとてもためになりました。構造の理解もまだまだ足りないと実感しました。 横臥位での反作用圧法は再確認できましたが習得にはだいぶ時間がかかるであろうことも再確認しました。

はい。横臥位で受け方の姿勢を揺らさずにしっかりと浸透する圧をいれることは、難しいと思います。手指の使い方、支えなどの基本の基礎について理解した上でないと話が進められないので、今回は参加者を限定させていただきました。正しく理解し、練習を重ねることで、必ずできるようになるはずです。解剖の理解、そして技術の修練と、日々の積み重ねの中で、新しく疑問点などでたら、いつでもご連絡ください。

取り入れて欲しい内容、分かりにくい点などなどお聞かせ下さい

指圧において期待できる効果を、具体的に理解したいと思っております。 圧点における、効果についての講義を取り入れていただけると、より勉強になります。

はい。現在、内臓体性反射による症状の現われやすい部位や、逆に体性内臓反射により自律神経や臓器の機能調節に関する資料をまとめています。古い書籍からの情報や今現在広がっている理論など、裾野を広げて人体に関する知見を集めていきたいと考えています。

一部、あんま手技を教えて頂きましたが、具体的な患者の症例に合わせたあん摩マッサージ指圧のアプローチの仕方の例など学べたらと思います。

指圧の垂直圧は樹の幹であると考えています。基本の基礎をしっかり積み重ねることは、しっかりとした根をはり樹の幹を太く大きく成長させることだと思います。根や幹がしっかりとしていれば、枝に沢山の葉を生茂らせ、たわわに実を付けることができます。

人体はレイヤー(層)構造です。ターゲットは筋肉だけではありません。皮膚や皮神経に対するアプローチ。結合組織や筋膜に対するアプローチ。筋肉、血管、神経。そして肉体だけでなく脳・心・精神なども関係してきます。学ぶことは無限にあり、可能性も無限ですよね。ワクワクしますよね。

今回のセミナーの最後の辺りに、先生が実戦的な臨床としての押圧を教えて下さいました。仰臥位で足を抱え上げ、もう片方の足がついてくるようだと腸腰筋を緩める事が効果的であるといった内容でした。今後については、より実戦に近い検査の仕方と施術方法、そしてビフォアアフターとしての効果の捉え方、患者さんへの示し方など、セミナーで取り入れて頂けると大変興味深く、嬉しく思います。先生のご教授は、感覚的になりやすい指圧の指導を、科学的に、また比喩も取り入れながら教えて頂けるので、目に見えないものを理解することができるという意味で素晴らしいと思います。今後もまた参加させて頂きたいと思います。その際にはよろしくお願い致します。

トーマステストは腸腰筋の短縮を診る理学検査法のひとつです。さまざまな検査法を解剖的にただしく理解し、適切に使えることは、治療効果を成立させるためのかなり重要な要因であると思います。腸腰筋のリリース法はカウンターストレインを応用したものです。

ツールを使い写真をとり、グリッド線を引き、施術前後での可動域変化などのデータ化などのノウハウもマニュアル化して共有できたらいいですね。貴重なご意見を誠にありがとうございます。

2年生で授業があるとは思いますが運動療法などに興味があります。

セルフメンテナンスとしてのストレッチ、施術セッションで行なう他動的ストレッチ、筋力テスト、抵抗を加えて神経筋促通(PNF)。関節に対するアプローチ。自ら身体を整えるための体操やセルフ操体など。ほんといろいろあります。私が知っている・できることはお伝えしていきますし、知らないことなど含めていろいろな事を共有していけたらと思います。

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– 技術は基本を大切に。知識は解剖生理を大切に。 –

つむぐ指圧治療室では、指圧(反作用圧法)の基礎セミナーや各種応用セミナー、解剖学講座などを定期的に開催しています。特に『押圧操作の基本(反作用圧法)』は指圧師だけでなく手技で行なうセラピー全般に応用可能で、人気が高くキャンセル待ちとなることも多いです。

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