【二十四節気通信 vol.8】小寒 – しょうかん -(1月6日〜1月19日)

小寒 – しょうかん –

1月6日〜19日。新年の始めは小寒、寒の入りです。「寒」とは一年の中で最も寒い日とされる時期の事で、小雪の初日から立春の前日までの30日間を寒中や寒の内と言います。また小寒から4日目を寒四郎・9日目を寒九と言い、その日の天気によって農作物の収穫を占うそうです。寒四郎はその年の麦の収穫具合を、晴れなら豊作・雨や雪なら凶作。寒九は一年の農作物の収穫具合を、雨が降れば「寒九の雨」と呼び豊作の兆しと喜ばれるそうです。

寒さが一段と増すこの頃、交通手段等が乱れて大変ではありますが、雪景色も風情があり、いいなと思います。


精進湖からの富士山(photo by hoge asdf)

初侯:芹乃栄 せりすなわちさかう

1月6日〜10日は小寒の初候、芹乃栄(せりすなわちさかう)です。冷たい水辺で競り合うように芹が生え始める頃。春の七草の一つとしておなじみですが、「水芹 すいきん」の名で生薬としても知られています。ビタミンや鉄分等に富み栄養豊富、食欲増進・解熱・神経痛などの効能があるそうです。年末からお正月に続く暴飲暴食後の疲れた体にはぴったりの食材ですね。きりたんぽ鍋にもかかせない食材の一つだそうです。お浸しや、茹でた芹を刻んでご飯に混ぜて頂くのも、香りがよくオススメです。

春の七草(photo by Blue Lotus

次候:水泉動 しみずあたたかをふくむ

1月11日〜15日は小寒の次候、水泉動(しみずあたたかをふくむ)です。地中で凍っていた湧き水が融け出す頃。一年で最も寒い寒中ですが、地中では春に向けて少しずつ季節が進んでいるようです。「小寒の氷、大寒に解く」ということわざをご存知ですか?暦の上では大寒の方が寒さが厳しいはずが、大寒の方が小寒よりも暖かい、つまり物事が必ずしも順序通りにはいかないと言うことの例えに使われるそうです。

末候:雉始雊 きじはじめてなく

1月16日19日は小寒の末候、雉始雊(きじはじめてなく)です。雄の雉が求愛で鳴き始める頃。桃太郎や一万円札の絵柄に使われているキジですが、日本の国鳥でもあります。

日本の国鳥 雉(photo by coniferconifer

春の七草で『七草粥』

■芹(せり)
この時期の七十二候にも登場する芹。シロネグサともいい、育つと可愛くて小さなお花をたくさん咲かせます。食べて美味しい、栄養価満点、見て可愛い。そんな芹さんです。

■ 薺(なずな)
薺(なずな)さんは、ぺんぺん草とも呼ばれます。「ぺんぺん草も生えない」などという慣用句もあることから分かるとおり、とても生命力が強く、いろんなところに生えています。撫でて汚れを除くという意味がある、縁起の良い薺さんです。

■ 菘(すずな)
菘さんは、カブ(蕪)のことです。美味しいですよね。一人暮らしをしていたころは、カブとシーチキンの炒め物をよく作っていました(笑
菘(すずな)さんは、「神を呼ぶ鈴」というような意味があるらしく、縁起が良さそうだなと感謝して七草粥を食べると、より美味しく頂けそうなきがいたします。

■ 清白(すずしろ)
こちらは大根さんのことです。同じ大根でも清白(すずしろ)と呼ぶと、なんか気品溢れる野菜に思えてくるから不思議です。根の白さが「汚れのない純白さ」を表しているとのことです。清白さんと呼ぶと、なんだかありがたみが増してきそうです。

■ 御形(ごぎょう)
御形さんは、別名母子草(ははこぐさ)とも呼ばれます。表面が白く柔らかい綿毛で包まれた、なんだかやさしい雰囲気のある植物さんです。昔は草餅の材料としても用いられていたそうです。

■ 繁縷(はこべら)
繁縷(はこべら)さんは、はこべとも呼ばれます。繁縷さんを乾燥させて粉末にして塩を混ぜると、歯茎の出血や歯槽膿漏などを防ぐ歯磨き粉になるようです。中国でも古くから薬草として用いられ、止血作用や鎮痛作用などもあるようです。

■ 仏の座(ほとけのざ)
仏の座さんは、別名「小鬼田平子(こおにたビラコ)」とも呼びます。どちらもインパクトのある名前ですね。湿地が好きなようで、田んぼの周囲のあぜ道に多くはえているようです。

ひとつひとつの植物さんのことを知ると、七草粥をより感謝して頂けそうです。

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編集後記

我が家に二人目の子供となる長女が誕生いたしました。オープンして以来、妻と二人で営業してきましたが、しばらくの間は私一人での営業となります。お客様・患者様はもちろんですが、家族を大切にすることが、「いのち」を大切にすることとなると思っています。そして、一期一会の施術でお返ししていけたらと思います。(黒澤一弘)

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