ご高齢の方々で、便秘に悩まされている方も多いと思います。
年を重ねてくると身体全体の筋力が低下するとともに、胃腸を動かす平滑筋も少しずつ働きが低下してきます。その結果、大腸のぜん動運動が弱まって便を押し出す力が弱まってきてしまうことが考えられます。これは弛緩性便秘と呼ばれます。
長時間にわたって、便が腸内に留まってしまうことにより、便が硬くなってしまいます。排便時も、押しだし式に少しだけでて、残便感が伴ってしまいます。
この弛緩性便秘を改善するにはぜん動運動を活発にすることが必要です。
そのためには、やはり食物線維を多くとることが大切となります。食物線維は人間では消化できないものですが、お腹の中でぜん動運動を促し、便通を良くしてくれるという働きがあります。ごぼうや大豆、きのこなどに多く含まれます。
また、寝起きにお水を一杯飲む、朝食をしっかり摂ることもオススメです。食事を規則正しくとることによって、胃-大腸反射が働いてお腹が動き始めます。特に朝一番に大きなぜん動運動がおこりやすいと言われています。排便のリズムを身体につくってあげることが有効です。
消化吸収の働きを高める為にはリラックスできているかも大切なポイントです。お腹の動きを活発にする副交感神経は、リラックスしたときに働く神経です。楽しく食事をして、食後もほっとする時間をつくることは、こころだけでなく、お腹にも優しい習慣です。
もちろん!自律神経を整えてお腹の調子をよくするには、指圧もおすすめです。浪越式指圧はお腹の指圧を得意としています。古来より「按腹」といわれ、お腹をやさしく温めるように押して、やわらかくしてあげることで腸から元気になれることが期待できます。
本日も、ご予約をお待ち申し上げております。
つむぐ指圧治療室
黒澤茜
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