顎関節症のセルフ・ケア ― あご周りのマッサージと自己暗示(TMJマントラ)―

顎関節症とは

顎関節症とは、口を開け閉めするときに顎が痛くなったり、開きにくかったり、ゴリゴリやカクンと音がするなどの症状を言います。二十代から三十代の女性に多いとされています。

顎関節症が疑われる症状
① 口を開けるときに痛みがある
② 顎を動かすときに音がする
③ あまり大きく口を開けられない
④ 口を開く時にまっすぐ開かない

これらの症状がある場合、顎関節症である可能性があります。顎関節症は口腔外科が専門なので、症状がある場合はまず受診をお勧めいたします。その上で、日常生活で自分でできるセルフケア方法についてお伝えさせていただきます。

顎関節まわりのセルフマッサージ

耳の前に手をあてて口を開け閉めする時に動く箇所が顎関節です。顎関節の前下方に噛みしめの時に作用する「咬筋」があります。また耳の上にも噛みしめに作用する「側頭筋」があります。この2つの筋肉を優しくマッサージしてあげてください。ゆっくりと息を吐きながら、頑張っている筋肉さんをねぎらうように、優しくがコツです。

咬筋と側頭筋の位置を確認します。噛むと動くのでわかります。

咬筋・側頭筋を優しくマッサージ

噛みしめぐせを改善する自己暗示
(TMJマントラ)

顎関節症の原因として、ストレスなどによる無意識の「噛みしめぐせ」があげられます。呼吸が浅く、口の中で上下の歯が接し、噛みしめた状態が長く続きます。この噛みしめぐせにより顎への負担が増し、顎関節症を引き起こすことがあります。かつては噛み合わせの悪さが顎関節症の最大の要因とされましたが、現在では精神的なストレスの積み重ねが原因となる場合が多いとされています。このような場合に効果的なのが「TMJマントラ」と呼ばれる自己暗示です。

TMJマントラ(顎関節マントラ)  
口を閉じ
歯を開き
顔の力を抜く

※この暗示文を一日に何度も暗唱します。ふとしたとき。例えばトイレに行った時。横断歩道で信号待ちをしているとき。誰かとの話が終わって、自分の机に戻った時。などなど。
※ 夜眠る前にも行ないます。布団に入り、目をつむった時。TMJマントラを暗唱することで、歯ぎしりの改善効果が期待できます。

私自身、かつて顎関節症だった時期があります。口がまっすぐに開かず、ジャリジャリ・カクンと音がしました。私には噛みしめぐせがあり、また睡眠時の歯ぎしりもかなりありました。顎関節症のことについていろいろ調べている中で出会ったのがこの「TMJマントラ」でした。

私の場合は、日常生活でなるべく気づいてTMJマントラを暗唱するように心がけた他、iPhoneで1日に10回通知を出すようにしていました。通知を目にした時には、5秒時間をとり、TMJマントラをこころの中で唱えました。2ヶ月程で、開口時の異音はかなり減りました。その後は顎関節症のことはほとんど気にならなくなり、いつのまにか顎もまっすぐに開くようになっていました。

マインドフルネスと同じで、「自分が噛み締めている」という今に気づくこと。
その状態に気づけば、それを手放すことも可能となります。
アファメーションの要素を取り入れて、言い切りの過去形にしても効果的かもしれません(顔の力が抜けた etc)

心身相関・心身一如

このように、社会的・心理的ストレスからの過緊張により噛み締め、食いしばりが生じ、それにより顎関節に大きな負担がかかり顎関節症となることがあります。またこころのストレスは、頸肩の強いコリとなったり、胃腸の調子や心臓などに影響がでることもあります。

東洋医学では昔から言われていることですが、こころと身体は繋がっていて、不可分のものです。こころの不調が身体にも影響を及ぼしますし、また身体の不調がこころにも影響を及ぼします。

身体のためにこころを整えること。

こころのために身体を整えること。

養生にこころがけ、楽しく喜びにあふれた毎日を送れたら幸せだと思います。

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