はじめに
指圧療法は垂直圧・持続圧を基本としたシンプルな原則よりなる徒手技術です。
心身の不調を改善させる治療法として技術を確立するためには、身体の構造や疾病に対する知識などの基礎医学の勉強がかかせず、国家資格となっています。
しかし、受けて気持ち良い家庭内での指圧であれば、どなたでも修得可能です。
私(黒澤一弘)は、この指圧がプロとしての指圧師が行なう療法としてだけでなく、もっと多くの一般の方々が人生を豊かにするツールとして役立てるものと思っています。
つむぐ指圧治療室では「片麻痺のためのリハビリテーション家庭指圧」の出張講習を提供いたします。
片麻痺運動療法としてのリハビリテーション家庭指圧 概要
脳卒中などによる後遺症として片麻痺があります。理学療法や作業療法によるリハビリテーションプログラムにより麻痺の回復を目指している方が多いと思います。
当プログラムとしての「リハビリテーション家庭指圧」は麻痺を抱えた患者様が指圧療法を受けるだけではなく、「運動療法の一環として家庭内でご家族に指圧を行なう」ことを含めます。これには様々な利点が考えられますが、いくつかについて考察してみます。
患者様がご家族に指圧を行なう場合
回復にむけた運動療法の一環になります
指圧は指先だけの運動ではありません。体幹部や下半身も使う全身運動になります。たとえ指先が使えなくても前腕などで心地よい圧をかけることができます。麻痺の程度や残存機能により、適切で効果的な指圧の行ない方をお伝えいたします。
ご家族に喜んでいただけます
麻痺などの後遺症が残ると、ご家族に負担をかけてしまうこともあるかと思います。特に働き盛りの方が麻痺になってしまった場合は、申し訳ないという気持ちややるせない気持ちなどで、自己効力感が低下し、心も沈んでしまうこともあるかと思います。
自分を支えてくれている家族に、感謝の気持ちを伝えたい。もちろん言葉として「ありがとう」ということも大切です。それと同時に家庭内指圧では、「ありがとう」という気持ちを手で伝えることができます。
手のぬくもり、あたたかさ、優しさ。心地よい触れ方をすることで、押し方、受け方ともにオキシトシンの分泌が高まる効果が期待できます。それにより家族間の絆がより強まり、喜びが生まれます。
喜んでもらえることは、自己効力感を高め、リハビリの効果を促進します
患者様ご本人の気持ちが前向きになることは、他のリハビリや治療プログラムの効果を高め、そしてQOLの向上へと繋がります。
ご家族が患者様に指圧を行なう場合
関節拘縮を防止し、運動機能改善に役立ちます
適切な圧で筋肉のコリをとってあげ、そして優しく関節運動を施してあげることは、関節拘縮を防止し、運動機能の改善に役立ちます。
関節運動は、短い時間でも毎日行なってあげることで効果が高まります。
お腹を手のひらで緩めてあげることにより、自律神経の調節が期待できます
脳卒中では麻痺症状の他、自律神経失調の症状が起こることがあります。手のひらを用いたやさしいお腹の指圧(按腹)は、心身の過緊張を低減し、自律神経を整える効果が期待できます。
対象や費用などについて
対象
片麻痺、巧緻運動障害などを抱えた方とそのご家族
・プッシュアップ動作が可能で、車椅子での生活が可能な方
・もしくは、立位の姿勢がとれる方
※ 当プログラムは後遺症のある患者様が、ご家族に指圧マッサージを施すものですので、寝たきりの場合は対象外とさせていただきます
※ 患者様がご家族に指圧を行なうこと、そしてご家族が患者様に指圧を行なうことの双方をお伝えいたします。
費用
8,000円(1時間半)
+往復の移動費(0〜1時間:2,000円、以降1時間2,000円)
※ 別途、指圧療法を施術することも可能です。柔軟にプログラムを作成いたしますので、お気軽にご相談ください
※ お問い合わせ・お申し込みを頂いたことに心より感謝し、誠心誠意対応させて頂きますが、価値を実感できない場合などは料金を免除させて頂きます。
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