本日はお腹のセルフ指圧についてお話します。腹部指圧は浪越指圧の中でも、特に重要な部位で、自律神経を整える効果が高い部位です。
お腹のセルフ指圧の押しかた
セルフ指圧でお腹をおす場合、親指はつかわず、主に両手の四指や手掌部を使います。
息を吐きながら、ゆっくりと四指をお腹にしずめていきます。決して無理に押し込まないことが大切です。お腹を含めて、身体にはたくさんのツボ(経穴)があります。身体のどこかに不調があるとき、その反応がツボに現われることがよくあります。反応が出ているツボは、押すと痛かったり響いたりします。ですが、力をいれて無理やり押すと、ツボはその口を閉ざしてしまいます。ツボも身体の一部。生きていると考え、やさしく敬意をもって押します。浪越徳治郎先生は「ほおずきの芯をほぐすように、丹念に凝りをほぐしなさい」と指導していたそうです。
お腹のセルフ指圧・押す部位と順番
①「の」の字掌圧9点
ミズオチから始めて、「の」の字を描くように9点掌圧をします。1点につき3秒ほどで3回繰り返します。①胃、②小腸、③膀胱、④盲腸、⑤肝臓、⑥脾臓、⑦下行結腸、⑧S状結腸、⑨直腸。押しはじめでお腹の表面がまだ固いうちは、手掌部をつかい、面を広く、柔らかく押します。圧を入れる前に十分に息を吸い、静かに深く響くように、徐々に圧を加えながら、息をぜんぶ吐き出すようにします。お腹の固さがほぐれてきたら、両手の三指の先端を接し、四指先で入れるようにすると、さらに奥に圧が入ります。
② おへそ周り8点
続いて、おへそ周りの小さい円を8点でおします。おへその右下から始めて、時計回りに8点。こちらも1点につき3秒ほど、四指先を使い、3回繰り返します。
③輪状掌圧
最後に、両手の手掌部をおへその上にかさねて、重ねた手掌部がすべらないように密着したまま、円を描くように10回回します。
健康長寿の五原則
①快食
旬のものを美味しくいただきましょう。腹部指圧でお腹の調子を整えるとさらに良し!
②快眠
夜はぐっすりと。携帯は機内モードにして寝るのがお勧め。
③快通
規則正しい便通のために、腹部のセルフ指圧と食物線維。朝一杯のお水を飲むのも効果的。
④快働
仕事にレジャーにスポーツに、意欲的に身体を動かすこと全般が「快働」です。
⑤快笑
心からの笑顔は自分だけでなく、周りの人たちも楽しい気持ちにさせてくれます。ワッハッハー!
指圧の誕生
カナダBC州指圧協会が作成した『指圧の誕生』というビデオがあります。浪越徳治郎先生が創設された「指圧」は世界に広がっています。「指圧」は指圧師だけのものではなく、セルフ指圧という形で、全ての方々の健康維持にお役に立てるものであると思っています。また家族間や身近な人、友人などに指圧してあげても喜ばれます。そんな指圧のよさをもっと広めていきたい。いつも私はそう思っています。
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