【報告】つむぐ指圧治療室 第1回 指圧&触察法セミナー(6月16日)

つむぐ指圧治療室 第1回セミナー

6月16日はつむぐ指圧治療室の第1回指圧・触察法セミナーの日でした。午前8名、午後4名の参加していただける方にお集まりいただけました。誠にありがとうございます。

午前は、触察法と基本圧法の講座でした。個別の筋の状態を把握するにあたり、解剖学的知識は絶対不可欠です。触察したい筋のイメージ無しに、ただ受け手を触っても、指先のマイスネル小体などの知覚受容器は細かい違いを感知していても、大脳がその違いを判別できません。

触診のコツは、目的の筋をありありとイメージすることです。
イメージがしっかりしていれば、筋と筋の細かな隙間や段差などが区別でき、わかるようになります。

当講座では、骨の出っ張り(骨指標)を基準として、脊椎の高位を推測することで、目的の筋の走行イメージを明確にいたしました。「ここに〜〜筋があるはずである」と頭に思い浮かべて触るのと、なにもイメージせずに触るのとでは、全く差がでます。

本日の講座では、背部の浅層筋(僧帽筋、広背筋・大円筋、肩甲挙筋、菱形筋)について起始停止や触り方、ストレッチや関連痛出現ポイントについてスライドで見た後、実際に触れる練習を致しました。

その後、反作用圧法についての基礎をおこないました。

午後は、基本指圧実技の横臥位の講習を行いました。
浪越基本指圧の中でも、横臥位は一番難しい部位です。
『横臥を制する者、指圧を制する』。誰が言った言葉かは、わからないですが、そんな言葉を聞いたことがあります。

基本指圧は、木の幹であると私は考えます。
木の幹が太く、しっかりとしていれば、沢山の枝や実をつけることができます。
幹が成長していないうちに、沢山の実をつけようとしても、なかなか上手く行きません。

木の幹をしっかりと育てつつ、解剖生理を大切に、しっかりと理解して応用していくことが一番の近道である。そんな思いを根本にして、お役に立てていけたら、私にとって一番の喜びになると思います。

ご参加いただけた方々。誠にありがとうございます。

触察法 – 背部の浅層筋

僧帽筋

筋名 起始 停止 支配神経 作用


上部線維 外後頭隆起・項靭帯 鎖骨外側1/3 副神経・第2〜4頚神経 肩甲骨と鎖骨の挙上
中部線維 第1〜第4胸椎棘突起 肩峰の内側、肩甲棘上縁 肩甲骨と鎖骨の挙上
下部線維 第5〜第12胸椎棘突起 肩甲棘の基部(棘三角部) 肩甲骨を回転し、上腕の挙上を助ける

僧帽筋上部線維(VL = 仮想線)

  • VL1:外後頭隆起より1横指外側 〜 鎖骨外側1/3(僧帽筋上部線維の前縁)
  • VL2:隆椎(C7)〜 肩峰より1横指内側(僧帽筋上部線維の背下縁)

僧帽筋中部線維

  • VL2:隆椎(C7)〜 肩峰より1横指内側(僧帽筋中部線維 上縁)
  • VL3:肩甲棘の基部(T4)〜 肩甲棘の外側1/3(僧帽筋中部線維 下縁)
    •  VL3’:肩甲棘の外側1/3 〜 肩峰より1横指内側(僧帽筋中部線維 外縁)
僧帽筋の触察法3 (僧帽筋中部線維)

僧帽筋下部線維

  • VL3:肩甲棘の基部(T4)〜 肩甲棘の外側1/3(僧帽筋下部線維 上縁)
  • VL4:T12棘突起 〜 肩甲棘の外側1/3(僧帽筋下部線維の下縁)
    (T12 = 肩甲骨下角のライン(T7)〜 ヤコビー線(L4)の中点)
僧帽筋の触察法4 (僧帽筋下部線維)

広背筋・大円筋

筋名 起始 停止 支配神経 作用
広背筋 棘突起(第7胸椎以下)・
腸骨稜・下位(第9〜12)肋骨・
肩甲骨下角
小結節稜 胸背神経 肩関節の内転・内旋さらに背部へ回るように働く
大円筋 肩甲骨下角 小結節稜 肩甲下神経 肩関節の内旋・内転
  • VL1:上前腸骨棘と上後腸骨棘の中央より2横指 殿部側 〜 腋窩中央
  • VL2:上後腸骨棘 〜 腋窩中央
  • VL3:T7棘突起 〜 腋窩中央
  • VL4:肩甲骨下角後面の膨隆する筋腹。太いところで約4cmの幅

広背筋 腸骨起始:VL1〜VL2
広背筋 椎骨起始:VL2〜VL3
大円筋:VL3〜VL4

広背筋と大円筋の触察法1

肩甲挙筋

筋名 起始 停止 支配神経 作用
肩甲挙筋 第1〜4頸椎横突起 肩甲骨上角 肩甲背神経 肩甲骨を上内方に引く
  • C1棘突起(肩甲挙筋起始部)は耳垂のすぐ下
  • 頸椎横突起は、頸部を真横からみてほぼ中央
    (首の真横で触れる隆起が頸椎の横突起)

※ C1,2,3,4の並びは、四指先を同じ高さに合わせて、小指側をC1に合わせると想定しやすい。

『C1〜C4横突起 → 肩甲骨上角』をイメージする

肩甲挙筋の触察法

小菱形筋・大菱形筋

筋名 起始 停止 支配神経 作用
小菱形筋 第6・7胸椎棘突起 肩甲骨内側縁上部 肩甲背神経 肩甲骨を上内方に引く
大菱形筋 第1〜4胸椎棘突起 肩甲骨内側縁
  • VL1:C6棘突起 〜 肩甲棘三角 上端
  • VL2:C7棘突起 〜 肩甲棘三角 下端
  • VL3:T4棘突起 〜 肩甲骨下角

小菱形筋:VL1〜VL2

大菱形筋:VL2〜VL3

菱形筋の触察法 (小菱形筋・大菱形筋)
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