骨盤後面の靱帯と大坐骨孔・小坐骨孔

仙骨と寛骨の間に出来る大きな仙坐切痕は、後下方から仙結節靱帯によって閉ざされて上下に長い孔となり、これは仙棘靱帯によって上方の大坐骨切痕を含む大坐骨孔と、下方の小坐骨切痕を含む小坐骨孔とに分かれます。この骨盤周りの構造を把握することは、梨状筋のスパズムによる坐骨神経痛(梨状筋症候群)に対する施術に役立ちます。

大坐骨孔

大坐骨切痕・仙棘靭帯・仙結節靭帯で囲まれた空間。
梨状筋によりさらに梨状筋上孔、梨状筋下孔に分けられます

  • 梨状筋上孔
    • 上殿動脈・上殿静脈・上殿神経
  • 梨状筋下孔
    • 下殿動脈・下殿静脈・下殿神経
    • 内陰部動脈・内陰部静脈
    • 陰部神経
    • 後大腿皮神経
    • 坐骨神経

小坐骨孔

小坐骨切痕・仙棘靭帯・仙結節靭帯で囲まれた空間。
梨状筋下孔より陰部へ達する内陰部動静脈、陰部神経が再び骨盤内に入ります。

関連記事

  1. 手の骨(近位手根骨と遠位手根骨)

  2. 腹膜と臓器の関係 – 腹膜内臓器と腹膜後臓器

  3. 反射作用による内臓機能調節(骨指標と新デルマトーム/募穴・背…

  4. 教材作成は教科書を理解、分解、再構築する科学なり

  5. 梨状筋上孔・梨状筋下孔よりでる脈管・神経(坐骨神経痛との関連…

  6. 小腸と大腸の解剖的特徴と腹部指圧(按腹)について

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP