多職種間連携のための第一歩

明日はつむぐ指圧治療室の指圧セミナー開催日。
今回は指圧学校の卒業生・在校生の他に、理学療法士さん、柔道整復師さんも参加されます。
生涯の間で出会った治療法は、人との出会いと一緒で「縁」であると私は思っています。
私は、指圧と出会い、その道を進みました。
世の中には多種多様な治療法があります。
ひとつひとつの治療法に優劣はない。と私は考えています。
私は自分が好きな「指圧」を、他の職種の方が学びたいという要望に全力で応えたいと思っています。
指圧の良さは本物であるので、指圧師だけが独占するのはもったいないと思ってます。
指圧の技術は「垂直・持続・集中」という極めてシンプルな三原則からなります。
シンプルであるが故に、それはとても奥が深く、さまざまな療法に応用が可能なものであると思っています。
医療の世界にもっと指圧が広まって欲しいと思っています。
情報のボーダレス化が進み、個人でも世界にむけて情報を発信できるようになりました。
指圧の良さを発信し、有益な情報を提供し続け、一人でも多くの方々に理解してもらう。
そして、職種の枠をこえ、お互いが良いものを取り入れ、病める人、苦しんでいる人の力になる。
多職種間連携がこれからのキーワードとなると思っています。
さまざまな職種が力をあわせて、人々のウェルネスに貢献する。
私はやりたいことがあります。
「脳卒中などで片麻痺がある患者さん自身が家族に指圧を施す」
リハビリとしてのファミリー指圧を広めたいと考えています。
働き盛りの方が卒中で倒れたとします。
入院し、麻痺が残りました。
いままで仕事をがんばってきた人ほど、著しい自己効力感の低下を引き起こすと想像されます。
身の回りの世話も、家族にしてもらわないといけない。
自分には価値がなくなったという気持ち。申し訳ないという気持ち。そして病に対する怒り。
家族に「いつも身の回りの世話をしてくれてありがとう」
そんな気持ちを言葉にしたくても、気恥ずかしさから、素直に言葉にできない。
マン・ウェルニッケ拘縮があっても、分回し歩行でも、立てれば肩を指圧することができます。
「いつもありがとう。とても感謝している」という気持ちをこめて、愛する人に指圧をする。無理して言葉にしなくても、指が気持ちをすべて伝えてくれます。
きっと、オキシトシン分泌の効果も期待できます。自分も嬉しくなるし、相手も嬉しくなる。
家族のあたたかいコミュニケーションが復活し、リハビリももっと頑張ろうという意欲が湧いてくる。
「指圧で世界平和」
それは遠い月の世界の話ではなく、自分の回りから少しずつ実現可能なものであると考えます。

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