食事量や食事内容は変わらないのに、夏になると便秘がちという方はいらっしゃいませんか?
便秘にはさまざまな原因がありますが、今日は夏に陥りがちな便秘について書いてみようと思います。
便秘の原因の一つに水分不足があります。夏は水分摂取をしても汗をたくさんかきますから、体内の水分が不足しがちです。また水分不足に気がつきにくい子供や高齢者はかくれ脱水になっているケースもあるようです。
では、なぜ水分不足が便秘に影響するのでしょうか。小腸で栄養素の吸収と水分の9割が吸収された後、大腸に消化できなかった食べ物のかすが運ばれます。大腸では適度に水分を吸収され便が作られます。この時水分量が十分であれば便の腸内の移動もスムーズで、腸壁も刺激されてぜん動運動が行われスムーズな排便に繋がります。
水分が不足していると、便が硬く小さくなってしまい腸内の移動が悪くなります。ぜん動運動も弱くなり大腸内に便が長くとどまることになります。するとさらに水分を奪われ硬く出にくい便になってしまい悪循環に陥ってしまいます。
ですから、最後まで適度な水分量を保った便になるように日頃の水分摂取が大切になります。
だからといって、がぶがぶと一気に飲んでしまうのは禁物!吸収されずにすぐに尿になってしまいます。飲み方のポイントは、のどが渇く前に、150㎖程度をこまめに飲んでみましょう。冷たすぎる飲み物は胃腸を冷やしてしまいますから程々に。またカフェインの入った飲み物は利尿作用があるのでこちらも控えめに。
先日の長雨で気温が下がりほっとしたのもつかの間、真夏の暑さが戻りまた汗をたくさんかいていると思います。日頃のちょっとした行動が体を整えることに繋がります。ご自身の体を労ってあげてください。
それでは午後もご予約をお待ちしております!
つむぐ指圧治療室
黒澤茜
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