日本操体学会に参加してきました

昨日、令和元年10月19日(土)は新潟で開催された日本操体学会/第36回全国操体バランス運動研究会に参加してきました。

操体は故・橋本敬三先生が創設した心身の健康法で、治療家がクライアントに施す治療技術としても体系化されていますが、個々人のセルフメンテナンス法としても確立しています。

操体学会に参加して感じたのは、治療家ではない、一般の方々の参加がとても多かったということでした。橋本敬三先生は操体の哲学に基づいたセルフメンテナンス法として「般若身経」を提唱しました。心地よい内的感覚を重要視した体操と言った感じです。

新潟県の医師・須永隆夫先生が予防医学として漢方薬・鍼灸・操体法・食事療法を重要視し、昭和51年から新潟県内で操体法の講習会を続けています。その種が実り、新潟の地で多くの方々が自らの健康増進として操体法を学び実践しています。

治療家・セラピストはもちろん治療をしますが、施術して症状がとれたとしても、症状が発症した原因が本人の生活習慣にあるならば、それを改善しないかぎりはまた戻ってしまいます。

自分だけでは対処しきれないかもしれない問題や症状に対しては治療家が対処し、それ以外では個々人が自らの健康に責任をもち、息・食・動・想を整えることで健康増進に心がける。義務感ではなく、喜びと楽しさをもって、人と人との和・コミュニティーとして成立していることが、とても印象的でした。これこそ理想形のひとつだと強く思いました。

私は指圧とご縁があって、指圧師となりました。
世の中の様々な治療法や技術、哲学のどれと出会うかは、人との出会いと同じ「ご縁」であると思っています。

全ての治療法に優劣はないと思っています。体型付けられた治療法や哲学は、山をのぼるための道しるべ、階段かなと思います。その階段を一歩一歩昇るのは自分です。ひとつの道をのぼりつづけるのも良し。少し違う道を歩いてみるのも良し。

自分ができることを頑張って、誰かの役に立てて、それを生涯の仕事とできたら幸せだと思って、行動しています。

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