今年の2月にタイの木槌療法「トークセン」を受ける機会がありました。受けてみて「これは反射を引き出すのにとても優れた療法だ」と強く感じ、すぐに下調べして申込みをしました。
当初は丸2日間の予定だったのですが、コロナ禍のなか「密集」をさける少人数制で時間を短くした講習となりました。そのかわりにオンラインでも学べるように動画を用意してくれました。
さて「木槌で身体を叩く」というと、エライ痛そうに思えるかもしれませんが、そんなことはなく、とても優しく身体の奥深くまで振動波が浸透していきます。
櫻井先生が講座の中で時折見せる、腱に対する手技「ジャプセン」もすごかったです。技術で感動したのって、いつ以来だろう。このジャプセンですが、タイのママニット先生に師事して修得したものとのこと。
時空を超えた巡り合わせというか。ママニットは私が指圧の道に進む前に、タイでタイ式マッサージを勉強したときに習った先生です。予習でG部長(櫻井先生)のYouTubeチャンネルを見ていた時に、ママニットがでてきて、驚きました。
私がチェンマイでタイ式を学んでいた時には、まだ黒髪だったママニットですが、YouTubeの動画ででてきたママニットは白髪で、時の流れを感じます。でも、声の響きや喋り口調など。ママニットそのものです。本人なのだから当たり前ですが。。
17年前。中国大理の無為寺で太極拳を修業して得た強力な癒やしの感覚。体力が回復するのではなく、身体の奥から活力が湧き出てくるような感覚です。
「気功や太極拳で自分自身を元気にする方法は(なんとなく)わかった。次は他の元気にする方法を身に付けてみたい。」
そう思って、私は中国を後にして、タイに行きママニットでタイ式マッサージを学びました。ママニットには4ヶ月ほど滞在し、途中から住み込みで学んでいました。そんなある日。イギリス人にマッサージをしていたときに、パツーンと降りてきたような感覚。
人生をかけて、やりたいことに気がついた瞬間という感じでした。
その後、私は指圧の道に進んだので、タイ式マッサージとは離れてしまいましたが、今の私を形作っている原点の一つとなるのが、ママニットだと思っています。
17年の時間を超えて、「環」のようにつながった感覚。共時性。
櫻井G部長から、ママニットの形見となるペンダントを分けていただきました。
共時性を感じた時、私の涙腺はゆるんだりします。
追求をとめずに、進み続けようと思います。
きっとそれが、誰かのためでもあり、自分のためでもあるのだから。
トークセンを教えていただいた櫻井先生。土曜日に急遽おしかけた私を心からのおもてなしで歓迎してくれた桃野さん一家。ありがとうございます。
実は私が札幌に来ている間に、つむぐ指圧治療室は1周年を迎えました。
ネクストステップ。がんばりますよ。
ママニット(2003年)
札幌SALA 櫻井式トークセン療法 講習会を終えて
G部長から頂いたママニットの形見
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